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トカゲガ ニンゲン トシテ イキルニハ ドシタラ イイデスカ?


by tokagenana
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深夜も2時を過ぎ、もうお客サマはワタシと潰れたマンマルアタマだけデス。

「た、たぶん、ミュージックビデオと、あのダンスが面白いんでショウ…」

「中身のない歌詞をただ、ブタみたいなブサイクが踊っているのが何が面白いの!!」

「そ、それは日本が変すぎて、あれぐらいじゃ面白くないってことデ…」

「でもステマよね?」

「ハイ!ステマデス!!」

元気よく答えまシタ。

「大量のステマから本当の火がつきマシィタ。ちゃんと売れて、ellenのテレビにも出まシタヨ」

「もう私ゆるせない!!日本男児として!!」

「男児だったんデスゥカ?」

「そうよ!!正義と公正を掲げて戦う日本男児よ!!」

あらーら。京都の有名な2対の憤怒像みたいになってしまってマス。




「それだけでギネス記録?取られた日にゃ、世界の音楽業界メチャクチャじゃないの!!」

「まぁ、メチャクチャですぅね。ただ、ピがいくらやっても火がつかない事をPSYは出来たワケデスゥ」

「デスゥ、じゃない!! 金メダルもワールドカップもYOUTUBEの記録もお金で買える!?ふざけんじゃないわよッ。」

「とは言っても、ほんとに火がついて、日本以外の世界のやんちゃ共が、10億再生目指してノリノリですゥ」

「…ったく大衆ってヤツは…。どこまで自分で判断出来ないのよ!!私のGAGA様の記録を、そんーなふざけた事でもっていかれたくないわね。」

「あちら様にも、いろいろ事情があるんですゥ」

「はぁ?」

「ジャスティン・ビーバーとかに占拠されちゃった作り物の音楽ワールドに嫌気がさして、リアルな音楽をって飛びついたんデスゥ。」

「で、飛びついた先が、飛んだステマだったってわけ??」

「ま、そいうことdeath」

「日本は流されやすいとかなんとか聞いて育ったけどナニよ!!あっちの方がよっぽど流されやすいわ」

「ま、人間なんて、いくらデモコントロールできるって事デスゥヨ。」

「あんたも人間でしょッ!」

「さぁ、どうなんですぅカネ?」

「もうイヤ!!このクソ娘も、こんな世界も!!」

「ワールズ・エンドですぅネ037.gif
# by tokagenana | 2012-11-15 21:01 | 日々思うコト

「アァ、あれ世界中で流行っているらしデスネ」

マティーニを飲み干しなガラ、脚をバタバタさせまシタ。

「でもさぁ、再生回数がおかしいわよッ」

「YOU TUBEデスネ」

「そそ。なんかうさんクサイわよね。国家ぐるみでやっているんじゃないかしら」

「それを言ったら、日本でもきゃりーぱみゅぱみゅもちょっと…」

「あれなんて可愛いもんじゃない!そんな派手にやってないわよッ」

「小麦サン、やっぱーり、きゃりーも変だと思ってるんでスゥネ」

「嵌めたわねッ、この小娘がッ」

カカカと天井を向いて大笑いしましまシタ。

「でも、ステマが真実になってるわよ。どれだけ書き込みがあるとおもってんの?」

「それを言ったら、PSYも一緒デスゥ。きゃりーの30倍ぐらいのペースであっという間に書き込みが増えてマスゥ」

「それってリアルな書き込みなの?」

「ワタシが見る限り、今はリアルなコメントばかりデス。」

「一体何が面白いの?」

ちょっと小麦サンが怒り出しまシタ。あわわわ…どうしよう。
# by tokagenana | 2012-11-15 20:17 | 日々思うコト

「ねぇ、そんなこと言うもんじゃないよ…」

土偶がむっくりと起きてきまシタ。

「土地で馬鹿にするのはいやだよ」

あらぁ~、いつまでもお子ちゃまね。

小麦さんが笑いマス。

「わかってないわね。これは日之出に対する”愛”よッ」

「ソデス。よしえLOVEデスゥ」

「ほんっとに足りないというか、空気が読めないというか。」

小麦さんがケタケタ笑いマス。

「マイノリティがマイノリティを笑ってあげなくてどーするのよォ」

「ソデス。私なんてスペシャルセレブレッティなほどマイノリティですぅ~」

「あんたなによ、”スペッシャルセレブレッティ”って???」

こんどは二人でゲタゲタ笑い出しまシタ。

マダ、とかげだと言うには早いノデ、ばらしマセン。

土偶はまた、カウンターにうつ伏せになって、潰れてしまいまシタ。



小麦サンが、カウンターの奥に消えてしまったかと思うと、タオルケットを持ってきて、土偶の背中に掛けまシタ。


「こんなんだからこの子はね、すっごくマイノリティ受けするのよ」

小麦さんはそっと口の横に手を添えて顔を近づけてきまシタ。

「そなんデスゥカ?」

「土地柄もあって…いろいろあるじゃない?」

わかるデショってな感じで小麦サンが目配せしてきまシタ。

「いろいろじゃわかりまセン!」

バーンとテーブルに両手を載せて叫びまシタ。

ちょっとぉ~、大きい声出さないでよッ。

小麦さんはメッとワタシをにらみつけマシタ。

「わかったから、早く言ってくだサイ」

んもぅ~ってな顔で、小麦サンは身体を捻りまシタ。

「色々な人種がいるってコト!」

「あぁ、中国や韓国や北朝鮮サンや、その他外人サンが結構いまスヨネ」

「わかってるなら察してよッ」

小麦さんが辺りを見回しマス。大したお客さんも入ってないというノニ。

「ま、デリケートな問題デスゥよね」

「当たり前でしょッ」

今度は至近距離でメッとされまシィタ。


小麦サンはじっと土偶を見下ろしまシタ。

「まったく、鈍いっていうか、なんていうか…。」

ゲコッっと聞き耳を立てます。

「こんなんだから、一部ではこの子も知らない間に神聖視された”アイドル”なのよ」

「げっ!これが”アイドル”の姿なんですゥか?」

潰れてヨダレを出しているまんまるアタマを見て引きまシタ。

あくまで一部、一部よッ。

慌てたように小麦さんが手を横に振りまシタ。

「会社の人もウチにくるし…まぁ色々聞こえるのヨッ」

この間も、Psyの「江南スタイル」をあちらの人に混じって、お店でニコニコ踊っていたラシデス。
# by tokagenana | 2012-11-15 19:57 | 日々思うコト







トカゲ 「なんデスゥカ?このビデオぁ…」

どぐうが、丸い頭をうつ伏せ気味に、ゲイバーのテーブルを見つめていマス。

トカゲ 「息してますカァ??」

どぐうは酔い覚ましのオレンジジュースを傾け、深く溜息をつきました。




「どぐうちゃんは、悩み事がある時にこのビデオをリクエストするのよ!」

お陰で、VHSデッキが捨てられないわ、と嘆きながら、

日に焼けたのか、酒やけなのか、小麦色のオカマさんがどぐうのまんまるアタマをなでなでしてイマス。



「いつからこのお店に通うようになったんデスゥカ?」

小麦サン 「ビラ撒いてたら、兄貴分と宴会の三次会の集団で冷やかしにきたのよ。どぐうちゃん、遠慮して一番端っこに座ってたの。あんまりお馬鹿でかわいかったから、思わずちゅっとしちゃったわ。」

トカゲ 「なんだってぇええ~~!」

小麦サン 「淋しくなったら、私に相談しにくるのよ♪最後に甘える場所は、やっぱりオカマの胸ヨネー」

トカゲ 「キーーーー!!」

思わず威嚇体勢に入ろうとした、その時、




どぐうが、こくっと頭を上げマシタ。

ドグウ 「確か…13番だったかな」

小麦  「違うワヨ!”14番、かしはらヨシエです”よ!」

トカゲ 「違いマス!15番デス!」

小麦  「”スタ誕”見てたって…あんた、いったい幾つ?」

呆れた顔で小麦さんが、言いました。

「1億歳デスゥ」

「黙れ、嘘つき小娘がッ」



ここから、メス同士の(?)喧嘩が始まりマシィタ。

引っ掻きあいになりそうな勢いデスゥ。

「ウソじゃないデスゥ。日の出でオギャーと産まれたのを見たデスゥ」

「そうよ!芳恵は、日の出出身のお嬢さまヨッ!」



あんた、意外と詳しいわね!立派な芳恵ヲタよ!と褒められ、いつの間にか芳恵談義に。

気がつくと、土偶は、テーブルの上で潰れていまシタ。



小麦サンが、「あらまぁ、この子ったら…」とどぐうを介抱しはじめまシタ。


「しっかし、なんでよりによって”RUN”なのかしら…」


きっと、一流アイドルの儚さと、落ちぶれた姿に、何かしら栄華衰勢を感じているノデショウ。
# by tokagenana | 2012-10-29 20:31 | 日々思うコト